保険料を節約するにはどうすればよいの?見直しの時期や方法をご紹介

お金

家庭によっては、住宅費の次に保険料が家計の負担になっていることもあるでしょう。一つの保険はそれほどの金額ではなくても、いくつも入っていると「塵も積もれば山となる」で、大きな金額になっている場合もあります。そこで、少しでも保険料を節約するための見直し時期や方法をご紹介します。

保険料を節約するために保険内容を見直す時期とは?

もしかすると、見直すのが面倒で初めて入った保険にそのまま十数年、何十年と入ったままの方もいるかもしれません。たしかに、種類が多過ぎてどれが適切なのか分からず、見直すことが面倒になってしまうこともあるでしょう。

しかし、初めて入った保険が現在や未来の自分にマッチしているとは限りません。そこで、保険の見直しをする時期を簡単に見てみましょう。

人生のターニングポイントや家族構成が変わったとき

人は誰でも、一生に何度かのターニングポイントを迎えます。「就職」「結婚」「出産」「住宅購入」「子どもの独立」「収入の減少」などです。

独身のときに会社に来た保険員に勧誘され、何も分からず契約してしまったという方もいるでしょう。この場合、保険内容がはっきり分からない、金額が適切でないということがあります。

そして、時間が経ち環境が変わったのに放置していると「保険の内容が合っていない」「もっと安くてよい商品が新たに出ている」という現象が起こります。

このようなことにならないように、人生の転機で保険を見直すことは大切です。これは、保険料の節約にもつながるでしょう。

契約内容が実際の保険医療と合わなくなったとき

医療環境は、時代によって変わっていきます。例えば、現在は「日帰り入院」や「短期入院」が多くなり、その後は通院で治療していくのが主流です。そのため一般的な医療保険は、入院1日目から支払われたり、通院給付金が設定されたりしています。

一方、古い保険は入院5日目からが対象で、通院給付金がないことも少なくありませんでした。昔の考えでは、基本は入院して治療というスタイルだったからです。

また、ガン保険もかつては入院日額と手術給付金がセットでしたが、最近は診断一時金を主契約にするものが増えています。

このように、時代により医療体制や保険内容も変わるため、同じ保険料なら新しい方がよい場合や、見直すことで保険料が安くなる場合もあります。

自分で見直して保険料を節約するには

「保険料を安くするには、専門家に相談しないといけないの?なんだか面倒」と感じるかもしれません。たしかに正確な見直しは、さまざまな保険に精通している人に診断してもらった方が簡単です。

しかし、相談する時間もないし、少しだけ見直したいという方もいるでしょう。そこでこちらでは、自分で確認できる方法をご紹介します。

重複内容や不要な特約がないかを確認する

最初に考えなければならないのは、保険内容の重複でしょう。医療保険に単独で加入しているのに「生命保険やがん保険に疾病や怪我の入院日額の特約をつけている」「あまり必要がない特約のせいで保険料が高くなっている」こともあるからです。

例:終身医療保険、30歳男性、入院日額5,000円の場合

保険会社

入院日額+先進医療(基本) 基本+重大疾病 基本+重大疾病+通院日額

基本+重大疾病+通院日額+がん給付

メットライフアリコ

1,577円 1,817円 2,063円

5,301円(死亡保障あり)

基本との差額

+240 +486

+3,724

SOMPOひまわり生命

2,137円 3.957円 4,462円

5,602円

基本との差額

+1,820 +2,325

+3,465

ほかにも、ガン保険には「入院日額+診断一時金」と「診断一時金のみ」のタイプがあります。充実した医療保険に入っている場合は、診断一時金のみにして節約する方法も考えられるでしょう。

また、診断一時金の給付に関しても「初回診断のみ」「前回の診断から2年以上経過していること」など条件はさまざまです。それに伴い保険料も違いますので、納得できるラインを決めておくとよいかもしれません。

まずは加入中の保険内容を知ろう

保険を見直す時期が訪れたら、まず現在加入している契約内容を確認しましょう。契約内容は、保険証書に記載されています。

しかし、書いてある内容が難しいと感じる方もいるかもしれません。そのときは、契約会社に電話してみましょう。用語の意味や保険金の払い出し時期なども教えてくれます。

そうすることで「この契約は、こちらの保険とかぶっている」ということが分かり、保険料を節約できる部分がある程度見えてくるようになるでしょう。