電力会社が選べるようになって数年が経ちました。「乗り換えをすると電気代が節約できる」という話を聞くと、心が動かされるのではないでしょうか。
しかし、いざ変更するとなると「どの会社がよいか分からないし、面倒だからやめておこう」と思ってしまいがちです。そのような方のために、電力会社の乗り換え先を探す方法や確認事項を紹介します。
電力会社の乗り換えで節約するには
今より電気代を節約しようと思うと、現在と乗り換え後の料金を比較するという作業が必要不可欠です。そこで、なんとなく乗り換え先を決めるのではなく、事前にチェックする点をご紹介します。
本当に月々の電気代が安くなるかを確認
「電力会社を乗り換えれば節約になる」と思いがちですが、乗り換え先を間違えると逆効果になることもあります。そこで大切なのは現在の料金や契約形態を把握し、本当に安くなるのかを確認することです。
通常の電気代は基本料金が設定されていますが、中には基本料金なしで使った分だけ請求する会社もあります。また、値引きではなくポイント還元、ガスや電話、ガソリン代とのセット割りなど複雑なものもありますので、本当にお得になるのかの見極めが必要となるでしょう。
比較サイトを利用して複数の会社を見る
「ここの電力会社と契約する」と初めから決めている方は、その会社のシミュレーションを利用したり、見積もりや相談をしたりすればよいでしょう。しかし、多くの方がよりお得にと考えています。そうなると、一つに絞るのではなく多くの中から、より節約できるところを見つけたいと思うのではないでしょうか。
そのときに便利になるのが、電気料金を一括で比較できるシミュレーションサイトです。その中で有名な二つのサイトをご紹介します。
・エネチェンジ
郵便番号、家族の人数、在宅状況、指定した月の電気代または使用料を入力します。
・価格.com
郵便番号、世帯人数、在宅状況、指定月の使用量を入力します。基本は使用量ですが、別窓での電気代からの計算も可能です。節約になる金額が1年、2年、5年の単位でチェックできます。
どちらのサイトも複数の電力会社が列挙され、どれくらいお得になるかが表示されます。
ただし、同じ条件で入力しても表示される会社が違うこともあります。両方で調べることでより多くの情報を得られるでしょう。
節約のために電力会社を乗り換えるときの準備とは
目的の電力会社が決まったら、スムーズに手続きを進めるために確認しておくべき事項があります。
あらかじめ必要な情報の把握や確認をしておく
・現在契約中の電力会社およびお客様番号、契約者名
検針票に書かれています
・個人情報
電話番号や料金支払いをする口座やクレジットカードの番号を用意しておきます。
・供給地点特定番号
電力自由化に伴い、発行されるようになった電気供給地点を特定する22桁の番号です。番号の確認は、検針票や請求書、電力会社への問い合わせで分かります。もし、ネット上で会員登録をしていて情報を調べられるなら、そちらで見るのも一つの方法です。
・切り替え希望日をきちんと決めておく
マンションの場合、一括受電契約になっていないかの確認が必要です。管理会社や管理組合がこの契約を結んでいると、個人で別々の契約を結べませんので気をつけましょう。
乗り換え先と事前準備が揃ったら申し込みをしよう
電気代がどれくらい節約できるのかを確認し、「これなら乗り換えた方がお得」と感じたら、手続きを開始しましょう。
乗り換えるために必要な情報は、簡単に手に入るものばかりなので難しく考える必要はありません。手続きは、電力会社の申し込みフォームや電話でできます。
分からないことは直接会社へ問い合わせて、少しでも電気代の節約になるように進めていきましょう。